ビジネスフォンは1度導入したら終わりではありません。事業が拡大するにつれ、社員が増えるにつれ”増設”する必要が。ビジネスフォンを導入する上で、将来的に”増設しやすい設計になっているのか”というのは重要なポイントな訳です。
しかし、ビジネスフォンを10台、20台と導入するには新品だと数百万円と、中小規模オフィスだとちょっと辛いもの。だからと中古を選ぶのにはいくつかのリスクが。特に、中古というのは増設できないかもしれないリスクが常にあります。
そこで、今回は新品・中古ビジネスフォンの違いについて、中古だと増設できない理由についてご説明しましょう。
1.新品・中古ビジネスフォンの違い
オフィスにはビジネスフォンの他にも、パソコンや複合機など様々な設備が必要です。つまり、ビジネスフォンだけに回していると、他の設備の予算が足りなくなることに。ビジネスフォンを選ぶなら新品だけでなく、中古も視野に入れるべきです。
価格
新品ビジネスフォンは1台10万円前後。大抵は3台セットで販売されているので、少なくとも30万円前後はかかります。オフィスによっては10台,100台単位で導入するところも。新品だと予算をしっかり準備する必要があるのです。
中古ビジネスフォンは1台2,3万円と、新品と比べて4,5分の1ほどです。業者によっては1台1万円以下と格安で提供しているところも。”価格”というところで比較すれば、間違いなく中古ビジネスフォンを魅力的に感じることでしょう。
機能
新品ビジネスフォンは購入時点での最新機能が充実しています。最近のトレンドは”携帯端末との連携”。クラウド(インターネット)を活用し、スマホやタブレットと連携させるなど。より便利な機能を求めるのなら新品が良いです。
中古ビジネスフォンは発売時点での機能のみです。もちろん、中古だとしても外線・内線・保留など、ビジネスフォンにとって基本的な機能は搭載されています。もし基本機能だけでいいのなら、中古ビジネスフォンも1つの選択です。
見た目
新品ビジネスフォンはデザイン性に優れたものが多く登場しています。というのも、最近は”おしゃれなオフィス”の需要が高まっているため。また、”新品”なだけに使用感は一切なく、最高の状態から導入できるのも魅力と言えます。
中古ビジネスフォンは”中古”なだけにデザイン的にはどうしても古臭いものが多くなります。前の使用者、保管していた業者の取り扱いによっては傷や汚れの目立つものも。見た目的にはどうしても新品に劣るので注意が必要です。
増設
新品ビジネスフォンは拡張性が高く、増設しやすい機種が一般的です。どんなオフィスも小規模からスタートし、事業が拡大するにつれて規模も大きくなるため。オフィスの需要に合わせるためには、増設しやすさが重要なためです。
中古ビジネスフォンは機種によって、発売された年代によって拡張性にばらつきがあります。格安で導入できても、機種によっては増設できないものも。もし増設できなければ、他の機種に買い換える必要があり余計な出費です。
保証
新品ビジネスフォンはメーカー保証だけでなく、販売店(業者)独自の保証も充実しています。メーカー保証は1年,2年ほど、販売店によっては5年以上の保証も。”安心”を求めるのなら、新品ビジネスフォンを選ぶべきでしょう。
中古ビジネスフォンにはまずメーカー保証がありません。また、販売店によっては新品にだけと、中古には保証を付けていないところも。中古は故障するリスクが高いだけに、少なくとも保証を付けてくれる販売店を探すことが必要です。
2.中古品だと増設できないリスクが
新品・中古ビジネスフォンの違いについてはご理解いただけたと思います。安さを求めるのなら、基本機能だけでいいのなら中古でも十分に魅力的です。ただし、中古には”増設できないリスク”があるのを理解しておく必要があります。
メーカーによる部材の保管には期限が
ビジネスフォンに限らず、設備に使われる部材にはメーカーごとに保管期限が定められています。すでに製造していないのに、使用者がいないのに保管する必要がないため。メーカーによりますが、製造中止になってから5年前後が一般的です。
新品ビジネスフォンは製造中のものなので、まず部材が保管されています。対して、中古になると機種によっては10年以上のものも。あまりにも古すぎると部材がどこにも保管されておらず、メーカーや業者で修理できないことがあるのです。
増設しようにも部材が揃わない可能性が
部材が揃わないということは、当然ですが”増設しようにもできない”ということです。つまり、あまりにも古すぎる中古ビジネスフォンだと、増設できずに買い換えるしか選択肢のない可能性も。買い換えるとなると余計な出費がかさみます。
ちなみに、導入当時であれば部材があっても、2,3年後には揃わないこともあります。すでに製造中止になって3年,4年経過している機種は要注意です。もし、増設する可能性があるのなら、中古は慎重に選ぶことをおすすめします。
3.まとめ
今回は新品・中古ビジネスフォンの違いについて、中古だと増設できない理由についてまとめてみました。ビジネスフォンはオフィスに欠かせない設備なだけに、導入するときには慎重に選びたいもの。新品と中古の違いとしては以下の5つが。
新品 | 中古 | |
---|---|---|
価格 | 高い | 安い |
機能 | 最新 | 基本 |
見た目 | 綺麗 | 古臭い |
増設 | しやすい | できないことも |
保証 | 充実している | 限られている |
上記で、特に注目したいのが”増設”について。中古ビジネスフォンは部材の関係で増設できないことが。製造中止になってから5年以上経過している機種は要注意です。ぜひ、紹介した内容を参考に、新品か中古かを検討してください。